ジャンパーとは
人類の歴史における、かなり早い段階から、テレポートの能力を身につけている人々が存在した。それが“ジャンパー”だ。この能力は代々続く遺伝子異常によるもので、彼らは一瞬のうちに、世界中のどこへでも移動できる。
ジャンプの成果は、感情と経験によって大きく左右される。そのときの“ジャンパー”の心理状態によっては、大きな損傷を引き起こす。通常、“ジャンパー”は5歳で初めてのジャンプを経験するが、未経験のため、たいていの場合は破壊を伴う。スキルを磨くことで、ほとんど影響を残さず難しいジャンプができるようになるが、それでも怒りや強い感情のもとでジャンプを行った場合には、危険や損傷をもたらす可能性がある。
“ジャンパー”による瞬間移動は、さまざまな副作用を生じさせる。その最たるものが、時間と空間の組織にできる裂け目、“ジャンプ・スカー”である。タバコの煙のような傷は数秒間で消えるが、触れた物や人を切り裂く危険なものだ。
“ジャンパー”が瞬間移動で行けるのは、自分が行ったことのある場所、または見えている場所に限られる。自分の持っているものを一緒に運べるが、地面に固定された何かにつながれているときは、ジャンプを行うことはできない。